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低レベル被ばくの影響について

釣りのブログですが、前回に引き続き、
原発関連のネタです。

子供のころから放射性物質は危ないと
教わってきましたが、実際のところ、
どの程度が危険なレベルなのかと言われると、
明確に答えられないのが現実です。

問題無いレベルに過敏に反応するのもまずいですし、
安全とは言い切れないのに安全だと断定するのも
良くないと思います。、
報道を見ていると、伝える側も
よく分かっていないのではとの印象です。

少量の放射線を長期に渡って浴び続ける、
低レベルの放射能の影響(確率的影響)については、
分かりやすい情報が少ないので、
個人的に調べたことをまとめてみました。


人類が人工的?に生み出した放射性物質による問題は、
ネットなどでちょっと調べても、以下の通り沢山出てきます。

・核実験、広島、長崎の原爆
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A0%B8%E5%AE%9F%E9%A8%93

・原発事故
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E4%BA%8B%E6%95%85

・劣化ウラン弾、原発からの放射性廃棄物、ウラン鉱山

しかし、長期に渡る低レベルの被ばくによる影響の
データなると極端に少なくなります。

原発や核に反対の人は、印象的な写真や文章を出して
感情的に訴えますが、定量的な分析結果があまりありません。
逆に安全と言う人たちも、問題ないことを前提として
データを出したり、数字や言葉のトリックを使って
安全なように見せているように思えます。
とにかく、公正な視点で分析されたデータが少ないので、
実際のところどうなのか???という疑問がなかなか晴れません。

未だに良く分からないことが多いみたいですが、
いろいろと調べた結果、低レベル放射線の影響に対しては、
大きく分けて以下の3種類の見解があるようです。

○しきい値派
 ある一定量以下の被ばくは0と変わらず
 影響が無いという考え方。
 これが正しければ、基準値以下なら
 まったく影響が無いことになります。

○しきい値なし直線派
 どんなに少量でも、確率が下がるだけで
 何らかの影響があるという考え方。
 現在最も支持されているようです。

○ホルミシス派
 ある値以上は害があるが、
 ごく少量なら逆に健康に良いという考え方。

上記3種類は、お酒で例えてみると
分かりやすいかもしれません。
※理解しやすいように例えてみただけで、
 お酒と放射線はまったく作用が異なります。

お酒は一度に大量に飲むと、急性アルコール中毒になります。
これは放射線で考える急性障害(確定的影響)であり、
造血細胞、皮膚の障害、脱毛などです。
低レベルの放射線の影響は、お酒で言えば
少量を毎日飲み続けた場合になります。

急性症状にならないレベルでも。アルコールは飲み過ぎると、
依存症や肝臓障害などを起こします。

そこで、一定の基準値(1日に日本酒1合など)を
設定したとすると。

○しきい値派
 →基準値以内なら飲んでもまったく問題ない
  基準値以上だと、量が増えるに従って健康リスクが増える。

○しきい値なし派
 →基準値は関係なく、量に比例して何らかの害がある
 ごく少量でもリスクは無くならない。

○ホルミシス派
 →基準値以上は量に比例して害があるが、
 基準値以下の少量なら逆に健康に良い
 ちょっとなら飲まないより飲んだ方が体に良い。

また、お酒の場合、アルコールに強い人、弱い人や
子供の場合に影響が異なります。
放射線の影響も個人差、被ばくの部位、期間、等々
いろいろな差異が考えられます。

3種類の見解に対して、ちょっと面白い情報
http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20110401


では、3種類の見解のどれが正しいのでしょうか???

まず、しきい値派についてですが、
しきい値派を支持して、基準値以下は安全と言っている人達は、
一定量以下の被ばくは統計的に検出不能と言っているだけのことが
多いのが問題です。
http://takedanet.com/2011/04/post_14f6.html
これはしきい値以下は安全なのではなく、
因果関係が分からないので、例え安全と断言しても
後から責任を取る必要がないというだけです。

そうでなく、一定値以下は安全という根拠に
ラムサール地方など、自然放射線が多い所でも、
がんの発生率が変わらないと言われますが、
元々その地方に住んでいる人たちは自然淘汰で
放射線への耐性が高い可能性があります。
研究でも、安全なのではなく統計的に有意な値として
検出出来ていないということのようです。
http://www.taishitsu.or.jp/genshiryoku/gen-1/1-ko-shizen-4.html

ホルミシス派ですが、一定量以下の被ばくが
健康に良いというのは否定される訳ではないようです。
http://www.iips.co.jp/rah/spotlight/kassei/humans.html
http://criepi.denken.or.jp/jp/ldrc/information/result/hormesis_project.html

結局、正しいものがどれか断定は出来ないようですが、
個人的にはしきい値なし派を支持します。

その理由は、3種類の見解を
一つに決める決定的なものは無く、
放射線の浴び方、体の部位、個人差、
その他の影響などで完全に一つに断定できません。
そうであるなら、判断を誤った場合に、
一番リスクが少ないのはしきい値派だからです。

しきい値無しやホルミシスを信じて誤った場合には、
発がんリスクがありますが、しきい値無しで誤っても、
気にしすぎただけだからです。

しかし、ここで問題なのは、「気にしすぎた」のレベルで、
過剰に心配し過ぎて、放射線から受けるリスク以上の
弊害を起こしてしまっては本末転倒です。
水や食べ物を控えたり、仕事を辞めて知らない土地に
移ることによる弊害と、放射線の影響と、
どちらが良いかを判断しなければなりません。

判断するには、基準が必要なので、
しきい値無し仮説の中で比較的しっかりした
データである、以下の論文を基準にしてみます。

チェルノブイリでのスウェーデンでの放射能汚染と発がん率
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/seminar/No104/CNIC0602.pdf


これを見ると、土中に含まれる放射性物質の量と、
発がん率には、何らかの因果関係があるように思えます。
ここに書いてあるように、
他の因子の影響の可能性もありますし、
土中に含まれる放射性物質と、住民の実際の被ばく量の
関係は分かりませんが、低レベルの被ばくでも
発がん率に偏りはありそうです。

この値を一つの判断基準とすると、
0~120kBq/m2 のセシウム137 汚染エリア内114万人のうち、
850件が放射性物質が原因のガンになっています。
(汚染されていないエリアも含んだ全体です)
土中の放射性物質が12万Bq/m2の場合、
ざっくりで平均的な被ばく量に換算すると
5~10mSv/年程度ぐらいとありますので、
年間5~10mSvでは少なくても114万人のうち849人、
約0.074パーセントの発がん率が増加ということになります。
テレビの解説では、100mSvの被ばくで
発がん率が0.5%程度増加するという話が出ていました。

東京大学医学部附属病院放射線科の中川恵一氏
http://www.u-tokyo-rad.jp/data/toudaivol3.pdf

こちらはもっと増えて100人に一人か二人(1~2%)とあります。
山下俊一・長崎大教授
http://smc-japan.org/?p=1413


直線しきい値なしで考えた場合、
そのまま比例させて下げていけば、
10mSvで0.05%ですから、上記の0.074パーセント
というのは、ある程度専門家の見解からも
大きく外れていなさそうです。

ここまでの理解を個人的にまとめると。
しきい値無しの見解を支持した場合では、
年間10mSv程度の被ばくでは、
0.05%程度ガンの発生率が増加する。
というのを、個人的な判断基準にしてみます。


東京では、現状放射能レベルは下がっていますし、
自然界の放射線レベルも低いので、、複合しても
年間で5mSv以上の被ばくをする可能性は低そうです。
事故直後の水や大気からの被ばく量も、
数日であれば自然に浴びる放射線の量と大きな差は無いので、
今後は、無理しない範囲で、余計な被ばくを避けて
生活をしておけば、上記の基準のリスクから
大きな問題は無いと思われます。
(参考)全国の放射能濃度一覧
http://atmc.jp/


では、原発に近いエリアはどうでしょうか。
原発から40キロの飯館村のデータでは、3月20日に
土壌1キロあたり16万3千Bqが検出されており、
単位を1平方メートルあたりに直すと326万Bq/m2程度になります。
http://blog.goo.ne.jp/takizawas/e/8e335098c59acb28336d282597f90ff6
http://www.greenaction-japan.org/modules/wordpress/index.php?p=477

12万Bq/m2で5~10mSv/年程度ですから、
20倍近い汚染のエリアでは、気を付けないと年間100mSv以上の
被ばくになることが想定されます。
これを見ると、外で過ごす時間の長い人は、
3/24までにすでに100mSvに到達している可能性もあります。
http://www.asahi.com/national/update/0323/images/TKY201103230470.jpg

年間100mSvで発がん率が0.5%程度増加という説を適用すると、
100万人いたら5000人が本来ならなくて良かったガンを
発病するという計算になります。
200人に1人ですから、自分としては許容出来るリスクではありません。
既に被ばくしてしまった人もいるかと思いますが、
留まるには結構なリスクを覚悟する必要がありそうです。

こうやって調べてみると、
低レベルの被ばくによるリスクに対しても、
ある程度の判断基準を持つことが出来ることが分かります。

個人的には、今回の原発事故による放射性物質の影響を
まったく問題が無いというのはどうかと思います。
テレビでは、100mSv以下、0.5%程度の発がん率の増加までを、
ただちに影響が無いレベル、危険は無いとの発言が見られます。
これは0.5%程度の発がん率の増加は、
統計的に放射性物質が原因と特定することが難しい
レベルだから、責任を取らなくても済むレベルと
言っても良いかもしれません。
200人に1人が、本来ならなくて良いガンになる
リスクは安全と言えるのでしょうか?

http://takedanet.com/2011/04/1100_863e.html

これは、政府という立場に立った場合、
避難に伴う確定的なリスク、経済的損失と、
数十年後に起こるかどうか断定できず、
因果関係も証明できない問題のどちらを取るのか
という判断の結果なのかなと思います。
政府の立場では200人に1人ぐらいのガン発生は
安全と考えているということでしょう。


今回の原発事故で、しきい値無しの見解を支持すると、
全体で数千人~数万人規模のガンが発生しても、
不思議は無いかと思われます。
数十年後に、統計的な発がん率の増加など
因果関係が証明されたとしても
他の発がんと区別するのは不可能でしょう。

政府やマスコミの言っている安全は、、
本当の意味で安全なのではなく、
パニックや避難に伴うリスク、
経済的損失を考えれば、
マクロ的には安全と言っておく方が良いという
判断の結果のなのかなと思います。

そうなると、ある程度個人レベルで
情報を集めて防衛することが大事になってきます。

今回の原発事故は、数十キロ圏で無ければ、
交通事故、たばこ、食品添加物や食品汚染と比べて、
突出して危険ということにはならないと思われますが、
安全であるとも言えません。
立場が違えばリスクの許容度や掛けられるコストは
変わるので、それぞれがリスクと、それを回避する為の
コストを比べて、最適な方法を選択する必要がありそうです。

その為に、マスコミは正確な情報を、
感情や誇張を入れずに正しく伝えてもらいたいと思います。
また、研究期間は今後の放射線による影響の調査を
しっかりとやってもらいたいと思います。

--------------

便利な生活や技術は無償では手に入らず、
かならずデメリットやリスクが伴います。
車は便利ですが、毎年全国で5,000人近くが
亡くなっています。10年なら5万人です。
それでも車は危ないから使うのをやめよう
ということにはなりません。

今回の原発事故は、原発という技術の利用に伴う
リスクだと思っています。
原発により多くの利益を得た人とそうでない人、
多くの被害を負った人とそうでない人のバランスは
公平ではないと思います。
ただ、利益を追求する企業に、制御の難しい技術を
任せながら電気を使い、遠く離れた地方へリスクを
負わせていたということは
事実として受け止めなければならないと思っています。

全般的に参考になる情報です。
http://takedanet.com/


核実験による放射性物質の影響
http://blogs.yahoo.co.jp/ddogs38/34772537.html
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釣りにハマッて週末は東京近郊へ釣りに行ってます。
以前は遠投カゴ釣りをメインでやっていましたが、2009年にボート釣りを始めてみたら楽しくて、最近はボートばかり乗っています。

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